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自治体総合フェア2018特別企画
「第10回協働まちづくり表彰」受賞プロジェクトが決定

一般社団法人日本経営協会は、「自治体総合フェア2018」(5月16日〜18日、東京ビッグサイト)における特別企画「第10回協働まちづくり表彰」の受賞プロジェクトを下記の通り決定いたしました。
「協働まちづくり表彰」は公と民が協働・連携して推進したプロジェクト・活動・制度・枠組みづくりなどの取り組みを審査し、自治体総合フェアの開催目的である『自治体経営の革新を推進するとともに、地域住民が真に豊かさを実感できる、魅力ある地域社会の実現を図ること』という観点で、大きく貢献したと評価できる事例を表彰しております。
受賞団体の皆さま、おめでとうございます!
受賞プロジェクト一覧
グランプリ
Y・Y・NOWSONプロジェクト(よつかいどう・よしおか・今どきの農村)

四街道市吉岡地区の失われつつある里山の風景を守り、豊かな千葉の原風景を後世に残していくために、平成26年度に「Y・Y・NOWSON」を設立し、行政等と共に地域の魅力を伝える活動を開始。活動に当たっては、「伝統文化・芸術」「食」「農」「学び」「体験」「地域資源活用」をキーワードに、地域の様々な主体や行政との連携により里山整備、活用を図っている。それぞれの団体が特徴を活かして、無理のない活動をしていく中で、適切な役割を果たし、講座やイベントの開催、大学授業のフィールドワーク、地域資源の有効活用等を図り、「わいわい」と楽しみながらも、それらの活動を通じて里山の魅力に触れる取組を継続的に行っている。四街道市民はもちろん、千葉市等の市外からも参画もあり、市域を超えた地域づくりの広がりを生み、注目を集めている。
応募自治体:千葉県四街道市
主要な協働・連携団体:Y・Y・NOWSON、よつグルメ研究会、東京情報大学
その他の協働・連携団体:一村のアトリエ、四街道自然農塾、蔵の図書館、おやこカフェツリーハウス
準グランプリ
全額市民出資による市民共同発電所事業

生駒市民主体の再生可能エネルギーの普及を目的として「一般社団法人市民エネルギー生駒」が設立。市の公共施設や土地を有効活用し、市民共同太陽光発電所を4機、その整備費用(4機合計7,900万円)を補助金や金融機関等に頼ることなく全額市民出資によって建設した。メンバーはこれまで企業等の第一線で培った業務経験を活かし、地域に貢献するために精力的に活動を行っている。その事業収益は、小学生向けのソーラーカー工作教室の開催費用や、市内の介護老人保健施設の太陽光発電設備、こども園の園舎看板の寄附に充てるなど、市民に見える形で収益の地域還元を実現している。さらに、市が進める地域新電力事業に全国で初めて市民団体として参画したことで、本取組が市内外から広く注目を集めている。この地域貢献のあり方は、セカンドキャリアを迎える市民の地域活動の一形態として全国へのモデルとなることが期待されている。
応募自治体:奈良県生駒市
主要な協働・連携団体:一般社団法人市民エネルギー生駒
その他の協働・連携団体:環境基本計画推進会議(ECO-net生駒)、いこま市民パワー株式会社
優秀賞
咲っく南花台プロジェクト
~多世代が快適にいきいきと住み続けられるまちづくり~

河内長野市では、急速な人口減少と少子高齢化が進む郊外開発団地「南花台」において、多世代が生きがいを持ちながら快適に住み続けられるまち(スマートエイジング・シティ)を目指し、持続可能なまちづくりを進めていくため、関西大学や大阪府、民間企業、住民等と公民学の連携により「咲っく南花台プロジェクト」を立ち上げた。プロジェクトでは「みんなの拠点づくり」「健康仲間づくり」「生きがいづくり」「子育て・子育ち環境づくり」「まちの情報発信」「ストック活用」の6つの活動を同時多発的に展開し、「まずはやってみる」⇒「やりながら考える」のスタンスで事業を推進することとした。本プロジェクトをきっかけとして、住民を主体とした健康づくりの取組みや、買物支援・子育て支援など生活支援の仕組み創出、地域の情報紙やホームページの管理運営など、住民や地域の事業者等を主体とした活動創出につながり、まちの活性化が図られている。
応募自治体:大阪府河内長野市
主要な協働・連携団体:関西大学
その他の協働・連携団体:大阪府、UR都市機構、㈱コノミヤ、㈱タニタヘルスリンク、大阪大谷大学、学校法人阪和学園錦秀会看護専門学校、南花台自治協議会、南花台まちづくり会、咲っく南花台事業者の会、河内長野市社会福祉協議会、河内長野市医師会等
住民主体のまちづくり「ありだがわという未来」

有田川町では住民主体のまちづくりの手法を取り入れるべく、「全米で最も住みたいまち1位」のアメリカ合衆国オレゴン州ポートランド市と連携し、同市のまちづくりが世界の先進事例として注目されている理由を検証しながら、若者視点を積極的に取り入れ実行。一例としては、行政と住民だけでなく、現地ポートランドスタッフを当町に招き入れ、ワークショップを開催。遊休施設をリノベーションする際の手法やアイデアを一緒になって出し合い、廃園保育所の施設改修に共に取り組んだ。このリノベーションにより、想いを持った人たちが起業する場が生まれ、運営する地元企業や団体が利益を生み続けるための利活用を行うことで、持続可能な仕組みづくりに繋がった。また、地域住民のみならず地域外から多くの客が集い、多世代・地域間交流ができる憩いの場として、大切なまちの資源として、観光分野などにも好影響を与え町の賑わいを創出した。これら事業を推し進める原動力となったまちづくりグループ“AGW”と有田川女子会UPGirlsの誕生が、当町のまちづくりにおいて大きな成果となった。これらメンバーは、現在も頻繁に集まりまちを考えることで、様々なまちづくりの連鎖が今も起き続けている。
応募自治体:和歌山県有田川町
主要な協働・連携団体:AGW(keep aridagawa weird)、有田川女子会UPGirls
その他の協働・連携団体:(株)地域創生